市場と港は絶対に訪れるべし

食べ歩きの旅をする時には、二つの場所に必ず立ち寄るようにしています。一つはその土地の市場です。都市部などは市場の存在が過去のものとなっていることがありますので、その場合は地元の商店街を回ってみるようにします。すると、その土地で採れる、もしくは人気のある野菜や海鮮物などの食材がすぐに見分けられます。土地ごとに市場で扱われていることが多い食材というのは異なりますので、その土地の名物や地元の人が好きな味というのが市場を見るとなんとなく分かってくるのです。

そして、多くの市場では、それらの新鮮な食材を使って料理をしてくれる食堂があるものです。料金もリーズナブルですし、何より食材の使い方をよく分かっている人が調理してくれますので、間違いのない味を楽しめるというメリットがあります。市場で働く人が使う食堂の場合は、普通のメニューが多いのですが、そのメニューの中に地元ならではの料理があることも多く、意外な楽しさがあります。こうした食堂は朝早い時間からやっていることが多いので、ホテルでの朝食を抜いてまずは市場に行ってご飯を食べるというのも一つの手です。せっかく食べ歩きに来ているのですから、ホテルのありきたりな料理を食べるよりは、こうした場所で地元っぽいご飯を食べた方が楽しいものです。

もし海沿いの地域であるなら、港に行くのは欠かせないオプションです。タイミングよく水揚げの時に港に行くことができれば、どんなものが獲れるのかを見ることができて、とても楽しい気分になれます。もちろん、働く人たちの邪魔にならないようにする必要がありますが、ある程度仕事が落ち着いた感じの時に声をかけると、たまに箱で魚介類を直接売ってくれることもあります。遠いところに旅している時は持ち帰れませんが、比較的近いところだとお土産に持ち帰って家で料理できますので、かなりうれしいお土産となります。

また、港近くの小さい食堂というのが穴場の食べ歩きスポットということもあります。正直、あたりはずれもあり、新鮮な魚介類を提供してくれる最高の食堂もあれば、地元の働く人たちがお腹を満たすための定食ばかりを扱っているというところもあります。でも、その町の空気感を楽しみながら、食事を楽しむことができます。どんな料理を出しているかを確認してからお店に入った方が良いでしょう。良いお店に出会えると、満足感が高く、港町ならではの素晴らしいご飯を堪能できますので、チャレンジしてみてください。

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